ナイフとフォークで作るブログ

小説とアニメ、ときどき将棋とスポーツと何か。


アニメ

『聲の形』感想(1) 〜西宮硝子とキャラクターデザインのこと〜

ヒロイン西宮硝子 ちょっと遅くなりましたが『聲の形』見ました。 ヒロインの西宮硝子が可愛かったです。今まで見たアニメキャラの中で一番でした。自分でも一番だなどと簡単に言っていいのかと感じるのですが、それでも一番なのだと思います。『とらドラ!…

東野圭吾『変身』と『長門有希ちゃんの消失』の共通項  〜人格の変化と、記憶の維持〜

十日ほど前に東野圭吾『変身』を読みました。ちょうど『長門有希ちゃんの消失』の最終回を見た直後でした。この二作品、あまり同じ話題の中で語られることはなさそうです。しかし両作品が有す一つの共通点に気が付きました。 その共通点は「記憶を維持した状…

『長門有希ちゃんの消失』見終えた感想。

『長門有希ちゃんの消失』面白かったです。『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズは読んでいるのですが、こちらの原作は全く触れていず、先入観なく見れたので新鮮でもありました。 正直、13話「長門有希ちゃんの消失III」を見たときに、切ないけれど良い最終回だ…

2015年夏アニメ、何を見るのか? いまさら、だけど。

今期のアニメが続々スタートしています。というか、すでに2話まで進んだ作品もちらほら。 しかし困ったことに見たい作品があまりありません。それならば見なきゃいいのでしょうが、そうなると楽しみがなく、そんな中で何かないかと模索する状況です。 とは…

『響け!ユーフォニアム』第13話感想 〜げんこつを合わせる。あるいは味のよい演出の話〜

第13話「さよならコンクール」、最終回。 コンクール会場の学校ごとの集合場所、黄前久美子が高坂麗奈の髪を結いている。そこに中川夏紀が「黄前ちゃん」と声をかけてきて、彼女と黄前久美子がげんこつを合わせる。 この場面のこの演出はとても「味がよい…

2015年春アニメ、個人的な総評

今季のアニメもおおむね1、2話を残すだけとなりました。いまさら見ていなかった作品を見ようとも思わないので、最初から見てきた作品のなかでの、ざっくりとした総評です。 とはいったものの、実は脱落せずに見ているのは3作品だけです。『響け!ユーフォ…

『響け!ユーフォニアム』第11話「おかえりオーディション」感想 〜なぜ、田中あすかは拍手をしなかったのか〜

※以下、ネタバレあります。 トランペットのソロパートを決める再オーディション。高坂麗奈と中世古香織のどちらが選ばれるか、動悸を高めつつ見ていました。 オーディションは、部員それぞれがいいと思う方の演奏に拍手することで、ソロにふさわしい側を選ぶ…

『響け!ユーフォニアム』雑考 〜 中川夏紀と田中あすかの関係 〜

先日、中川夏紀に関するエントリーを書いていて気になることがありました。 それは、中川夏紀が田中あすかをどう捉えているかということです。これまでの物語を思い出すと、田中あすかが演奏以外に極めて無関心なことについて、3年生を除けば中川夏紀が最も…

『響け!ユーフォニアム』第10話「まっすぐトランペット」感想 〜 中川夏紀が「いい人」だという話 〜

※以下、ネタバレあります。 中川夏紀(1) 中川夏紀。北宇治高校吹奏楽部、ユーフォニアム担当の2年生。黄前久美子の先輩で、田中あすかの後輩です。 物語が始まったころは、イヤホンを耳に窓辺や机に突っ伏す姿が多く描かれ、あまり吹奏楽に熱心でないよ…

『響け!ユーフォニアム』第8話 〜 高坂麗奈の、動きと想いについて 〜

高坂麗奈の動きに関する特権的地位 「京アニ」は『響け!ユーフォニアム』において、高坂麗奈に特権的な地位を与え奔放な動きを許しているようです。 第8話「おまつりトライアングル」は、そのことをはっきり浮かび上がらせる回でした。県祭の日、黄前久美…

『響け!ユーフォニアム』第七話「なきむしサクソフォン」感想 〜 焼き芋と牛乳 〜

今夜『響け!ユーフォニアム』第八話「おまつりトライアングル」放送です。とても楽しみです。 その前に、先週の第七話「なきむしサクソフォン」に魅力的なシーンが有ったので、今のうちに書き残しておきます。 そのシーンとは学校を休んだ小笠原晴香部長の…

豊崎愛生による科戸瀬イザナの声が良い 〜『シドニアの騎士』より 〜

『シドニアの騎士 第九惑星戦役』第4話「激昂」のラストでの科戸瀬イザナの絶叫は凄い演技でした。極限状況下で、人間の身体が普段の動きの枠を突破して、まるで別な何者かに成ってしまったように働くことがあります。俗に「火事場のなんとやら」と言うやつ…

『響け!ユーフォニアム』第6話感想  〜 Episode of 葉月 〜

1クール or 2クール もし『響け!ユーフォニアム』が1クール作品だとすると、全体の半分が終わったことになります。いやいや、このペースだと全く物語の納まりが付かないだろう、これは2クール作品に違いないと自らに言い聞かせる日々です。『響け!ユー…

『長門有希ちゃんの消失』の鶴屋さんの声がよい!

『長門有希ちゃんの消失』面白いです。おっとりしていて、照れ屋で、でも強い芯も持っている長門さんは魅力的です。ただ原点『涼宮ハルヒの憂鬱』から物語世界を知った身としては、どうしてもハルヒの方を応援したくなります。 『長門有希ちゃんの消失』の原…

『響け!ユーフォニアム』第5話

その表現が正しいか、正しくないかは別問題として、圧倒的に良い表現というものはあると思う。そして『響け!ユーフォニアム』第5話、久美子と高坂さんが下校する場面、交差点で髪を掻き上げながら笑顔を見せた高坂さんの動き、絵、表現は圧倒的に素晴らし…

『劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE- 過去編』感想 〜栗山未来の美しさと「嬉しいな」という言葉〜

今週末に『劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE- 未来編』が公開される。とても楽しみだ。 半月ほど前に『過去編』を見た。『過去編』は以前放送されたTVシリーズの再編集版なのだけれど、予想したよりずっと面白かった。作品の焦点を神原秋人と栗山未来の関係…

TVアニメ『響け!ユーフォニアム』2話までの感想

『響け!ユーフォニアム』のヒロイン黄前久美子の魅力がどこにあるか問われると、いまのところ返答に窮します。これといった個性を発揮していないし、どちらかと云うと周囲に流されやすい性格にも見えるからです。 ただ一つ個人的に面白いと感じる点は、彼女…

2015年春アニメは何を見るか(3)

すでに4月10日となりましたが、前回と前々回のエントリーの続きです。今年の春アニメで、個人的に興味のある作品を上げます。既に放送開始した作品もあります。その点はあしからず。『響け!ユーフォニアム』www.youtube.com 既に第1話は放送されていま…

2015年春アニメは何を見るか(2)

もう4月の第一週が終わろうとしていますが、前回のエントリーの続編です。『血界戦線』www.youtube.com 原作漫画を読みたいと思いつつ読んでいなかった作品なので、こうしてアニメ化されて助かりました。勝手に抱いているイメージは「アクの強い戦闘もの」…

2015年春アニメは何を見るか

2015年冬アニメで完走したのは『SHIROBAKO』と『アルドノア・ゼロ』の2本だけでした。今になって『ユリ熊嵐』『ローリング☆ガールズ』は見ておけばよかったかなとも思いますが、後の祭り。 さて4月からは春アニメが始まります。興味を惹かれる作品を幾つか上…

『アルドノア・ゼロ』全24話を見終えて、感想を

※以下、ネタバレあります。 『アルドノア・ゼロ』全編を通じて、一番関心したのは作画のクオリティーの高さです。動きのある戦闘シーンも、キャラクターの造作も特に崩れることはありませんでした。また、引きの絵を使って尺を埋めるようなこともありません…

今夜『SHIROBAKO』最終回

とうとうこの日がやって来てしまいました。最終回を目の前にして、これくらい心躍る作品は久しぶりです。楽しみな気持ちもあり、同時に寂しい気持ちもあります。 『SHIROBAKO』の魅力の一つは、前に進もうとする意志の強さです。宮森あおいはじめ皆が、愚痴…

『SHIROBAKO』23話感想 〜 ずかちゃんが報われてよかった。〜

『SHIROBAKO』ラス前回、見ました。刮目して見ました。なんと濃い30分だったでしょうか。アニメは最終回が近づくと、未解決な部分に決着を付けるための段取り作業に陥りがちですが、流石は『SHIROBAKO』です。うまい具合にメリハリを持たせて退屈させません…

『SHIROBAKO』も残り2話。

『SHIROBAKO』が残り2話で終わるという現実を生き抜く方法を考えていますが、答えが出ません。毎週楽しく、やる気も貰える素晴らしいアニメです。 『SHIROBAKO』の絵は色使いがきびきびとしているので、見ているだけで気分がしゃんとします。その辺りもこの…

Kalafina『君の銀の庭』ばかり聴いている

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』を観て、ラストに『君の銀に庭』が流れてきたときに少し不思議な気分になった。 物語の終わり方はとても楽しいとか、愉快とか言えるようなものではなかったのだけれど、この曲の楽しげな、穏やかなメロデ…

米澤穂信『冬期限定三色最中事件』はいつ出版されるのか?

ただいま米澤穂信『春期限定いちごタルト事件』を読み直しています。久々に読んでみると小佐内ゆきさんの印象が少し違った風に感じられました。この『春期限定』から始まる、いわゆる「〈小市民〉シリーズ」では『秋期限定栗きんとん事件』を手始めに読んだ…

「分を弁える」ということ 〜宮﨑駿『風立ちぬ』から感じたこと〜

先週の金曜日に『風立ちぬ』が地上波初放送されました。その番組は見逃してしまいましたが、以前劇場で観た『風立ちぬ』のことを考えていました。 『風立ちぬ』で印象的なシーンにひとつに、二郎と菜穂子の黒川宅における祝言の場面が有ります。この場面で二…

『かぐや姫の物語』にアカデミー賞が与えられなかった日に

本日(日本時間2015年2月23日)アカデミー賞の授賞式が行われた。残念なことに『かぐや姫の物語』の長編アニメーション部門での受賞は叶わなかった。 『かぐや姫の物語』は日本はおろか、世界のアニメーションの歴史においても稀有な名作だと思う。ユニーク…

スレイン・トロイヤードは何処に辿り着くのか? 〜『アルドノア・ゼロ』19話感想

※以下、ネタバレあります。戦争激化の予感 『アルドノア・ゼロ』2クール目の7話(全体では19話)を見ました。残す所あと5話でしょうか。 今話は、派手なシーンこそ少なめでしたが、物語の大きな転換点となる回だと感じました。主人公の二人がそれぞれ、…

米林宏昌監督『思い出のマーニー』感想  〜 子供を子供として描くこと。〜

子供を子供として描く 『思い出のマーニー』は、子供を子供として描いた映画だ。それは当たり前のことのようでいて、簡単なことではない。 映画に物語を与えるならば、人物の性質のある面を誇張したほうが作り易い。特に子供は朗らかでときに不機嫌で、気ま…