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『けいおん!!』第26話「訪問!」見直しました!

第26話「訪問!」感想を少し

※以下、ネタバレあります。



 今回は「訪問!」というタイトルで、唯、律、澪、紬の四人がさわこ先生の家を訪問します。この設定で、うまい具合に3年生組+さわこ先生と、2年生組に分かれた物語になってます。


 最初に見たときは、四人と先生の楽しいひと時くらいにしか考えていませんでしたが、その裏で梓、憂、純の新しい物語が始まっているんですね。二つの物語は少しずつですが、確実に別な方向に進んでいます。それに気がついて、何だか切なくなりました。


 それにしても、実際に画面に出る時間は少ないながら、2年生三人の物語もこんな風に丁寧に書いているならば、新作で彼女たちの今後も見たいです!もちろん、大学編もですが。

気が付いたこと、気になったこと

  • 冒頭の、梓入部記念写真撮影のシーンで、律が「家族写真ぽくする」と言ってます。澪がお姉さん役なのは明言されてますが、あとの家族構成はどんな具合なのでしょうか。唯は、鷹揚に梓と律の肩に手を置き、なおかつ七三分けっぽい髪型になってるので父親。律は、梓に手を添えている仕草が母親のように見えます。となると、赤ちゃんの人形を持った紬も、澪と同じお姉さん役でしょうか。澪、紬、梓の三姉妹と両親という構成だと勝手に予想します。
  • ミカンが「浮きます」と手品?をやっている唯の「目」の書かれ方が、これまでにはあまりなかった感じの絵になっています。
  • 唯が「隣のおばあちゃんに八朔もらったんだぁ」と言いながら、くるっと一回転してます。相変わらず陽気です。
  • 冷静に考えると、八朔なんて重いものをわざわざ持って来ることが驚きです。
  • 唯「わたしっぽいって?」和「子供っぽいってことかしらね」。和ならではのストレートさです。
  • どうして、さわこ先生が居ないのかと梓が訊ねたときに、律と紬が仕掛けるドッキリのコンビネーションが抜群です。仕込み無しでも阿吽の呼吸です。律、紬のラインはあまり詳しく描かれませんが、やっぱり仲が良いんですね。
  • 卒業アルバムを見て、凹んで「もう落としたりしないからね、食べ物で遊んだりしないからね」と八朔に語りかけていた唯は、しっかりと八朔を落としません。有言実行。
  • 卒業アルバムを持って、さわこ先生の家に行く時に、紬が「先生の私生活が見られるかも」と興奮気味です。途中ではあまり描かれてなかったですが、紬は1年生の頃からさわこ先生に憧れを抱いていたようなので、その姿を再び見れて懐かしかったです。
  • さわこ先生の家が学校に近いと知って、唯は「こんなに近かったら、8時過ぎまで寝てられる、極楽人生だね」と呑気なことを言ってます。
  • さわこ先生の家は、403号室です。
  • さわこ先生が急に部屋から出てきて、さっと隠れたときの紬の表情が可愛いです。
  • 「こういうものだ!」と生徒手帳を出す、律、紬、唯です。
  • 律「ネタは上がっているんだ、おとなしくしろ!」。紬「先生は完全に包囲されています!」。唯「お母さんが泣いてるよ!」。見事過ぎる小芝居。
  • ご飯を作る係になった唯が「私の本気、見せちゃうぞ!」と気合入れてます。唯らしさが良く出ている、よい場面だと思います。
  • 澪「黒い下着があった」。ということは、澪はまだ黒い下…ごほっゴホッ。やめときましょう。

最後に少し

 さわこ先生の家から部室に帰って来た唯、律、澪、紬は、梓、憂、純の演奏する『ふわふわ時間』にのせて走り、そして、飛びます。
 最後にもう一度、今度は軽音部五人で写真を取るために、飛びます。


 走ることも、飛ぶことも、真っ直ぐに青春という時間に結びついていると思います。色々な言葉とか思惑とかじゃなく、只々その行為だけで青春を表現していると感じます。とてもよいラストシーンです。

Maddy Candy

Maddy Candy