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ナイフとフォークで作るブログ

小説とアニメ、ときどき将棋とスポーツと何か。


どうしてモテるのかを、どう描くか。 〜『未確認で進行形』などから 〜

いなり、こんこん、恋いろは。』『未確認で進行形』『ニセコイ』の最初の2,3話くらいを見た。恋愛モノだ。


 どの作品もヒーロー役の男キャラが、女の子からモテる(好かれる)展開になるのだと思う。『いなり』はストレートに一対一の関係。『ニセコイ』は男一人に女性多数のハーレム。『未確認』は少し変わっているけれど、やっぱり一対一の関係が出来ていくのだと予想する。


 そこで思うのだけれど、それぞれの作品に登場するヒーローが「何故モテるのか」が、どう描かれるかが、今後の面白さの鍵となるのではないだろうか。


 一目見た印象では、『いなり』と『未確認』はその点の描写が薄い。
 特に『いなり』は、スタート時点でヒロインがヒーローを好きだという設定があるので、記号的にヒロインが好きな男の子のまま終わる可能性もある。
 『未確認』は、ヒーロー役の言動があまりにお決まりのパターンなので、これでいいのかと首をかしげたくなった。
 ただ『ニセコイ』の男の子については、自然と親切な行動ができるようなので、これからもその点を丁寧に描いて欲しい。

つまり思うことは、どの作品も「どうしてモテるのか」の表現を失敗すると詰まらなくなり兼ねないということだ。


 少し前のアニメだが、『はたらく魔王さま!』『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の2作品は面白かった。それは『魔王さま』の真奥貞夫と『俺ガイル』の比企谷八幡には、強い個性があり、それを受け手が好むか否かはともかく、「個人」として見ることができたからだ。
 この「個人」と認識しうるかどうかは、現実生活でも他人に興味を持つ第一歩目であるし、それはアニメを見る際も変わらない。
 「個人」とも認められないキャラがモテるとしたら、やはり面白く無い。


 アニメが非現実的な表現だとしても、人の心が動く契機を見せて欲しい。その契機は、抽象的なものではなく、具体的であって欲しい。具体的ということは、明示的ということではないけれど、見ていて、ヒーローがヒロインを惹きつけた瞬間が分かると楽しいのである。
 今回挙げた3作品だけではないが、その点に注目しながら今期のアニメを見ていくつもりだ。さてさて、如何にいかに。

「まっしろわーるど」(TVアニメ「未確認で進行形」エンディング・テーマ)

「まっしろわーるど」(TVアニメ「未確認で進行形」エンディング・テーマ)