ナイフとフォークで作るブログ

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Kalafina『君の銀の庭』ばかり聴いている

 『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』を観て、ラストに『君の銀に庭』が流れてきたときに少し不思議な気分になった。


 物語の終わり方はとても楽しいとか、愉快とか言えるようなものではなかったのだけれど、この曲の楽しげな、穏やかなメロディーが何とも印象的だった。付けられている映像も心が浮き立つような、ほのぼのするような、上手い表現を見付けられないのだけれどとにかく優しげなイメージだった。
 映画のともすれば不穏とも言える終わり方と、流れてきた曲の穏やかさとの間の距離感が不思議だったのだ。しかし決して不快ではなかった。とても心地よかった。


 ところが『叛逆の物語』を観て以来ずっとこの曲を聴く機会がなかった。しかし先日、Kalafinaの武道館コンサートのニュースを読み気になったので再び聴くと、これが止まらない。目茶苦茶癒される。


 折角なので曲について調べてみると、作曲だけでなく作詞も梶浦由記さんによるものだったので少し驚いた。梶浦さんが作詞もする方だと知らなかったからである。
 その詞のなかに「何か足りない心で 光を纏い飛んで行こう 少女のかたちをして」という一節がある。ここの「何か足りない心」という言葉は、『魔法少女まどか☆マギカ』という作品を凄く上手く表現しているように思える。魔法少女はそれぞれ、自分の心の足りない部分を糧にして戦っているからだ。唯一、鹿目まどかを除いては。
 などとまあ、色々深読みできそうな歌詞だったりするのだけれど、今のところは難しいことは考えずに『君の銀の庭』をリピートしまくっている日々なのである。

君の銀の庭

君の銀の庭