『SHIROBAKO』23話感想 〜 ずかちゃんが報われてよかった。〜
『SHIROBAKO』ラス前回、見ました。刮目して見ました。なんと濃い30分だったでしょうか。アニメは最終回が近づくと、未解決な部分に決着を付けるための段取り作業に陥りがちですが、流石は『SHIROBAKO』です。うまい具合にメリハリを持たせて退屈させません。
未解決部分で最も気になっていたのは、やはりずかちゃんのことでした。宮森はじめ、他の4人がステップアップしていくなかで取り残されてしまっていたずかちゃん。彼女の活躍なくして『SHIROBAKO』は終わらないと高を括っていたのですが、いきなりキャサリンの死の場面が描かれる展開に不安がよぎります。
いささか記憶が曖昧なのですが、これまでキャサリンの死が明確に示されたことはあったでしょうか。ありさが飛べなくなったことには言及されていましたが、その原因について明示されてはいなかったように思います。どうだったでしょうか。
ともあれキャサリンの死の描写は、宮森たち5人のうちの誰かが報われないことを示唆しているようにも見えました。となるとその誰かは当然、これまで望むような仕事を得られていなかったずかちゃんということになります。
まさかそんな事にはならないだろうと思いつつも、最後のアフレコの場面まで気が気ではありませんでした。一話のうちに伏線とその回答を無理なく配置した脚本は素晴らしいと思いました。
ずかちゃんがルーシー役を果たしたあのアフレコの場面。ずかちゃんの最高の演技と柔らかな表情、宮森の涙、そして二人と視聴者だけが感じられた幸福な空気は忘れがたいものでした。たとえば『けいおん!!』20話、学園祭ライブ後の部室のシーンがそうであるように、あのアフレコの場面は何度見返しても涙を我慢することはできないでしょう。
本当にほんとうに、ずかちゃんの活躍が見られてよかったです!
あとは残るは一話のみ、最終回にテイクオフ!
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