ナイフとフォークで作るブログ

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『ブギーポップシリーズ』の落とし穴

 まさに今年の正月に『ブギーポップは笑わない』を読み始め、断続的に続巻を読みつつ、今は『ブギーポップパラドックス ハートレス・レッド』を読んでいる最中です。『ブギーポップシリーズ』と云えば、ライトノベルでは最早古典と言っても差し支えない位置にあるシリーズです。それを遅ればせながら2015年に拝読している次第です。


 さて、読み始めて3作品目あたりまでは、これがこうで、あの人は誰それで、この事件はあの事件とこんな前後関係にあると整理出来ていたのですが、通算で10冊目まで進んだ今となっては、何が何やらさっぱり分からなくなっています。些か複雑だけれど、全容を把握できなくはないだろうと高を括っていた時期も確かにありました。それが傲慢だと今なら分かります。いやはや困ったものです。


 けれど、同じような傲慢さを持って『ブギーポップシリーズ』を読み進め、同じような混乱に落ち込んでいる読者は決して少なくないように思います。あくまでも予想ですが。
 もちろん一作目から読み直して情報を整理すれば良いのですが、その量の多さにどうしても怯んでしまいます。果たしてこの混乱状態こそ『ブギーポップシリーズ』の落とし穴なのです。


 もし今から『ブギーポップシリーズ』に挑戦する方がいるならば、作品中の人間関係や時間関係を逐一メモしながら読むことを、強くお勧めいたします。

ブギーポップは笑わない (電撃文庫 (0231))

ブギーポップは笑わない (電撃文庫 (0231))