ナイフとフォークで作るブログ

小説とアニメ、ときどき将棋とスポーツと何か。


石川雅之『Teşekkür ederim』は必見。

http://www.moae.jp/comic/tesekkurederim

もやしもん』完結より約1年。
5月22日(金)発売の月刊「モーニング・ツー」7月号より、
石川雅之氏の待望の新連載がスタートします!

これに先駆けて「モアイ」では、
昨年の掲載以来“幻の読み切り”となっていた本作を
5月31日(日)までの期間限定で特別公開!
詳しくはこちらをご覧ください。

 と、上のリンク先からの引用です。(現在はリンク切れです。あしからず。)


 トルコがとても親日的な国であることは知っていました。その理由も何となく知っていました。そしてこの石川雅之『Teşekkür ederim』を読んで、その理由がより明確に理解出来ました。つまり漫画を通じて歴史の一面を知ることができたのです。


 こういった作品に触れると、漫画の可能性の大きさを感じます。ともすれば子供向けの娯楽だと決めつけられがちな漫画という表現は、本来多様な可能性を秘めているはずです。それは文字で書かれた小説に劣るものではありません。
 歴史だけでなく、文化や哲学、多様な人間の姿、営み、社会を、漫画を通じて擬似体験することができます。


 ネットという作品発表の場の登場や、ジャンルの硬直化とその打破の動き、あるいはデジタル描画技術の進歩等々、さまざまな要因が絡み合い、現在、漫画というメディアは非常に興味深く、魅力的な状況にあります。
 中なか適切な言葉が見つけられないのですが、岡本太郎的な意味で、いま漫画は爆発しています。
 『Teşekkür ederim』はそのことを端的に表している作品です。5月末までの限定公開ということは残念ですが、兎に角必見の作品です。

もやしもん(1) (イブニングKC)

もやしもん(1) (イブニングKC)