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ナイフとフォークで作るブログ

小説とアニメ、ときどき将棋とスポーツと何か。


豊崎愛生による科戸瀬イザナの声が良い 〜『シドニアの騎士』より 〜

 『シドニアの騎士 第九惑星戦役』第4話「激昂」のラストでの科戸瀬イザナの絶叫は凄い演技でした。極限状況下で、人間の身体が普段の動きの枠を突破して、まるで別な何者かに成ってしまったように働くことがあります。俗に「火事場のなんとやら」と言うやつです。
 イザナの絶叫は正にそれでした。聞いた瞬間、誰の声か判断できませんでした。イザナ以外の誰の声でもないことは明らかだったのに、です。


 昨年『シドニアの騎士』の1期を見始めたとき、科戸瀬イザナの声が気に入ったのですが、その声優が誰か分かりませんでした。クレジットに豊崎愛生の名前を見て、信じられなかったことを覚えています。自分の知っている彼女の声ではなかったからです。
 豊崎愛生の声は『けいおん!』『とある科学の超電磁砲』『ゆるゆり』『夏色キセキ』で聞いただけで、確かに彼女の声のレパートリーを広く把握していた訳ではありません。しかしイザナの声は、豊崎愛生の声に対するの予期、想定の範囲を超えていて驚かされました。
 以来、イザナの声を聞くことは『シドニアの騎士』を見る楽しみの一つになっていました。ただそれは差し当たって、イザナの声が気に入ったということに因っていました。けれど上記「激昂」のラストでその認識を改めさせられました。
 科戸瀬イザナ=豊崎愛生は、単に声が魅力的なだけでなく、演技もまた刮目して見なければ(聞かなければ)ならないことを思い知らされたのです。


 『シドニアの騎士 第九惑星戦役』第6話「起動」の冒頭を見る限り、もともと男性でも女性でもない(イザナギでもイザナミでもない)中性であるイザナは、どうやら女性へと変化を始めたようです。その変化を豊崎愛生がどのように演技に反映させていくのか、今はその点に注目しています。