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ナイフとフォークで作るブログ

小説とアニメ、ときどき将棋とスポーツと何か。


『響け!ユーフォニアム』第七話「なきむしサクソフォン」感想 〜 焼き芋と牛乳 〜

 今夜『響け!ユーフォニアム』第八話「おまつりトライアングル」放送です。とても楽しみです。


 その前に、先週の第七話「なきむしサクソフォン」に魅力的なシーンが有ったので、今のうちに書き残しておきます。
 そのシーンとは学校を休んだ小笠原晴香部長の家を、中世古香織さんが焼き芋を持って訪ねるシーンです。


 正確な言い回しは覚えていませんが、中世古さんが小笠原部長に「たまに焼き芋と牛乳、欲しくならない」といったようなことを聞きます。それに対して小笠原部長は、吹奏楽部のマドンナである中世古さんがそんなことを言うと、イメージが崩れると不満そうでした。その組み合わせは女の子らしくないと感じているようでした。
 実際、焼き芋のお供に中世古さんは牛乳を選んでいるのですが、小笠原部長は麦茶(あるいは他の何らかのお茶)を飲むつもりだったようです。はっきり明言された訳ではありませんが、グラスの位置を見るに間違いと思います。


 ところが熱を帯びた二人の会話が一段落しところで、小笠原部長が中世古さんの牛乳をさっと取って、ぐっぐっと飲んでしまいます。その姿に甚く惹かれました。
 人間は、言ってることとやることが矛盾していて、それは建前と本音とか、理想と現実とか言い換えられるのですが、そういった煩わしい枠を取っ払った「素」の小笠原部長がそこに居たからです。
 雛形に押し込められないヒトの生身の行動を垣間見ることができたのです。例え二次元のアニメであっても人間らしさ、人間臭さを上手に捉えることで、物語に深みを与えられます。そういった点で、この小笠原部長の家での一連のシーンは非常に魅力的でした。