読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ナイフとフォークで作るブログ

小説とアニメ、ときどき将棋とスポーツと何か。


『響け!ユーフォニアム』第8話 〜 高坂麗奈の、動きと想いについて 〜

アニメ 京アニ 響け!ユーフォニアム

高坂麗奈の動きに関する特権的地位

 「京アニ」は『響け!ユーフォニアム』において、高坂麗奈に特権的な地位を与え奔放な動きを許しているようです。
 第8話「おまつりトライアングル」は、そのことをはっきり浮かび上がらせる回でした。県祭の日、黄前久美子と高坂麗奈が登った山のてっぺんでの場面。あの場面での高坂麗奈のスカートのはためき、黄前久美子の唇に触れた指の動き、それらは端的に言って浮いていました。他のどのキャラクターも見せない種類の動きだったからです。
 それは言い換えると、高坂麗奈はアニメーションの基盤である動きに関して、他のキャラクター以上の自由が許されているということです。即ち、彼女の特権的地位です。


 実は第8話以前にも、高坂麗奈が他に無い印象的な動きを見せた回がありました。
 第5話「ただいまフェスティバル」です。その回には黄前久美子と高坂麗奈が連れ立って下校する場面があります。途中の交差点で、高坂麗奈が髪を掻き上げながら「黄前さんらしいね」と笑顔を見せた動きには、はっとさせられる美しさがありました。
 しかし美しく感じると同時に、ある違和感を覚えました。その動きがあまりに「別」なものだったからです。別というのは、それが作品に設定されているだろう動きの基準から逸脱した動きに見えたということです。


 ただ第5話を見た時点で、それは高坂麗奈の特別な動きというよりは、場面自体を印象づけるための演出だろうと理解していました。
 しかし第8話を見終えて、そうではないことが理解できました。どうやら「京アニ」は高坂麗奈の動きについて、何らかの意図を持って破格の扱いをしているようです。つまり、特権的地位です。

高坂麗奈の黄前久美子への想い

 そのことをさらに敷衍して推理すると、特権的な動きは彼女が黄前久美子と二人きりの瞬間にのみ発動するのではないでしょうか。高坂麗奈は、黄前久美子のことを想っているようだからです。
 彼女の自由な動きはつまり、黄前久美子への想いの強さの顕れだと解釈できますし、それはまた歪みのようにさえ感じられます。


 正直、恋愛関係でドロドロした展開は『響け!ユーフォニアム』という作品の個性を削ぐように思います。ですので高坂麗奈の動きや、黄前久美子との関係については、今後も複雑な気持ちを胸にしつつ注目していくつもりです。


響け!ユーフォニアム ボールペン 高坂麗奈

響け!ユーフォニアム ボールペン 高坂麗奈