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ナイフとフォークで作るブログ

小説とアニメ、ときどき将棋とスポーツと何か。


『響け!ユーフォニアム』雑考 〜 中川夏紀と田中あすかの関係 〜

アニメ 京アニ 響け!ユーフォニアム

 先日、中川夏紀に関するエントリーを書いていて気になることがありました。
 それは、中川夏紀が田中あすかをどう捉えているかということです。これまでの物語を思い出すと、田中あすかが演奏以外に極めて無関心なことについて、3年生を除けば中川夏紀が最もよく理解しているようです。同じユーフォニアム担当だから当然といえば当然かもしれません。けれどその一方で、実際にこの二人が絡む場面は殆ど見られないのです。


 二人があまり関わりを持たない理由が分かりません。その理由を知る一つの手掛かりとして、高校から楽器を始めた中川夏紀に、誰がユーフォニアムを教えたかを考えてみます。
 すでに卒業した昨年度の3年生は吹奏楽に不熱心だったようです。ですので、仮に彼女が1年生のときの3年生にもユーフォニアム担当の先輩が居たとして、きっちりと指導してくれたかは微妙なところです。もちろんユーフォニアムの先輩は熱心な人だったのかもしれませんが。
 ただそれ以前に1年生への指導は、どちらかと言えば2年生の役割に思えます。とくに演奏技術の高い2年生であれば、後輩への指導役が期待されておかしくありません。むしろそれが自然でしょう。


 はたして中川夏紀は、田中あすかにユーフォニアムを教えられたのか否か。二つの仮定が立てられます。
 一つは、田中あすかからほとんど教えてもらえなかった。そのために、田中あすかが(自身の)演奏意外に無関心であることを知っているし、彼女と積極的に関ることもない。
 二つ目は、田中あすかから厳しい指導を受け、彼女が演奏だけにしか興味を持っていないことを身を持って理解した。彼女と関わらないというよりは、畏れるような気持ちがある。


 個人的な予想(むしろ希望的な予想)では後者の仮定を推したいところです。
 その根拠は、まず経験が一年しか無いながら中川夏紀がユーフォニアムをそれなりに演奏できることです。そしてまた、黄前久美子が第9話「おねがいオーディション」で中川夏紀のユーフォニアムの音を聞き、田中あすかの音と勘違いしたことです。中川夏紀の演奏への田中あすかの影響が感じられる場面でした。
 そして最後に中川夏紀が黄前久美子を「黄前ちゃん」と呼んでいることです。これは某有名掲示板でちらっと読んだのですが、同じく「黄前ちゃん」と呼ぶのは田中あすかだけです。ここにも中川夏紀への、田中あすかからの影響が垣間見える気がします。


 あるいはもしかすると、中川夏紀と田中あすかの二人は密かな師弟関係を結び、皆の知らないところで共に練習しているのかもしれません。まあ、さすがにそれは深読みが過ぎますか。
 ただ中川夏紀と田中あすかは同じユーフォニアムを担当し、学年も一つしか違わないというのに、両者にある関係性がほとんど見えてきません。これは中なか不思議なことです。いま上に書いてきたような文章も結局は、個人的な妄想の産物にしか過ぎないのです。


 残りの話数も限られてきました。そのどこかで、中川夏紀と田中あすかが共有しているであろう、二人だけに分かる言葉が聞けたらいいなと思う、今日このごろなのです。