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ナイフとフォークで作るブログ

小説とアニメ、ときどき将棋とスポーツと何か。


『たまこラブストーリー』を見る前に  〜 たまこは如何にむけるのか 〜

母性と女性

 『たまこまーけっと』の北白川たまこの人となりを考えるに当たり、母の不在を無視することはできない。


 たまこが家業や家事をしっかり手伝えるのは、彼女が母を喪失するまでの間に、母から学び取った母性ゆえだろう。
 それに対し、もち蔵(さらに言えば緑)の好意に思い致すことのできなかったのは、女性としての成長をナビゲートしてくれる母が居ないかったからだ。


 つまり、たまこの母は、たまこに母性は伝えられたが、女性としてのあり様までは伝えられなかった。
 その女性としてのあり様を、たまこは自力で発見し、成長していかなければならない。


たまこ、むけました。

 予告編で描かれているように、もち蔵はたまこに告白するのだろう。しかし、それは『たまこラブストーリー』の一番の見所ではないと(個人的には)思う。


 むしろ、北白川たまこがどのようにして、女の子から女性へと変貌するのかが主題なのだ。
 それこそが「たまこ、むけました。」という、たまこの宣言への回答となるのだから。