ナイフとフォークで作るブログ

小説とアニメ、ときどき将棋とスポーツと何か。


2018-01-01から1年間の記事一覧

佐賀純一『戦争の話を聞かせてくれませんか』感想  〜戦争と日常の距離〜

私は戦争を知らない世代の人間です。ただ、祖父母や数人の先輩方から戦争体験を聞いたことがありました。 本書『戦争の話を聞かせてくれませんか』は、佐賀純一が市井のごく無名の方々が語る戦争体験に耳を傾け、文章にまとめたものです。それらの体験談を読…

木村義雄『ある勝負師の生涯 将棋一代』感想  〜 垣間見られる戦前の生活、風俗が興味深い 〜

木村義雄、将棋界の実力制第一代名人であり、第十四世名人(永世名人資格獲得による)である。 タイトルに『ある勝負師の生涯』とあるが、木村義雄の生涯の初めから終わりまで描かれているわけではない。幼い時期から、一度失った名人位を再奪還復位するまで…

齋藤学の移籍について感じたこと(3)  〜 ゼロ円移籍への不満編 〜

今回も斎藤学の移籍に関係したエントリーです。 ただこれまで2回(愚痴編・同情編)とは違い、齋藤学の移籍についての具体的な話題ではなく、日本サッカー界の移籍事情全般に関する、ある不満を記します。 ずばりゼロ円移籍への不満です。(ゼロ円移籍とは…

齋藤学の移籍について感じたこと(2)  〜 同情編 〜

昨日は齋藤学の移籍について、愚痴を書きました。snapkin.hatenablog.com 流石に恨み言の一つくらい言いたかったのです。 今日はうって変わって、同情編です。齋藤学にも当然、彼なりの事情があります。それを考えると、やはり移籍という決断に対して同情す…

齋藤学の移籍について感じたこと  〜 愚痴編 〜

齋藤学が移籍するというニュースを知り「マジかよ」という言葉がまず出た。 あとに続いたのは悲しみや怒りといったネガティブな感情も多かったけれど、それと同時に、ニュースのインパクトが強すぎて、どういった態度を取るべきか持て余すような状態だった。…