齋藤学の移籍について感じたこと(2) 〜 同情編 〜
昨日は齋藤学の移籍について、愚痴を書きました。
snapkin.hatenablog.com
流石に恨み言の一つくらい言いたかったのです。
今日はうって変わって、同情編です。齋藤学にも当然、彼なりの事情があります。それを考えると、やはり移籍という決断に対して同情すべき点のあることが理解できます。そのあたりを書きます。
話しのとっかかりとして、自分の言いたいことを端的に表現してくれているツイートがあったので、まずはそれを2つ引用します。基本的にはこの2つのツイートで指摘されている点が、私の同情の理由に重なります。
(※ 引用ツイートは連ツイの一部なので前後の内容を詳しく知りたい方は引用先に飛んでみて下さい。)
――まあアレだな。選手とファンの「クラブ愛」は絶対的かつ根本的に “違う種類の愛” だということを、まず認識するとこからだな! 俺らは「来年こそは優勝だ!」「昇格だ!(ジェフ千葉サポ」って毎年毎年飽きもせず懲りずに死ぬまで延々やってられるけど、選手はそうはいかないもんな
— 蒼井真理 (@aoi_mari) 2018年1月12日
齋藤学がマリノスの10番を捨てて川崎に移籍するのは、お金よりほぼ「W杯への僅かな可能性の追求」「開幕からメンバ発表までの短期間、復帰から数試合で超絶インパクト」そのために今季のマリノスじゃ無理だと判断したんだろう。川崎なら、中村憲剛や大島僚太からのパスでガンガン得点しちゃうぞと
— 蒼井真理 (@aoi_mari) 2018年1月12日
では1つ目のツイートです。スポーツ選手が現役でいられる時間が短いことは言うまでもありません。さらに怪我をすれば回復までその時間は削られるし、その程度によっては現役引退もありえます。そういった緊張感の中で、選手は所属チームを取捨選択していかなければなりません。
一方でサポーターは応援するチームを選ぶ際に、生活を賭けるということはありません。私など、トリコロールカラーが好きでマリノスのサポーターになりました。そんな些細なことで応援するチームを決めながら、チームに対する愛着は深まるばかりなのが余計にタチの悪いところです。
ともあれ、選手がチームを選ぶことと、サポーターがチームを選ぶことは全く違う種類の選択です。そのことをやはり忘れてはいけないでしょう。
次に2つ目のツイートについてです。仮に単純な選手寿命の問題、さらには海外移籍へのアピールという問題だけならば、あるいは今回の移籍はなかったかもしれません。あくまで推測ですが。
ただ、W杯出場の可否が関わってくると問題の深刻さは別次元の深さを持ちます。なにせ4年に1度の大舞台ですし、また齋藤学自身が前回ブラジルW杯メンバーに選ばれながら1秒もピッチに立てなかったという苦い、苦過ぎる思い出を抱えているのですから。
現ハリルホジッチ監督体制の日本代表で齋藤学がメンバーに選出されることはほとんどありませんでした。それでもサポーターやメディアからは根強く齋藤学待望論が主張されていました。そういった状況で、彼がロシアW杯で選出される可能性はそれほど低くはなかったと思われます。少なくとも絶望的ということはなかったでしょう。
しかし、2017年9月23日の甲府戦で事態は急変しました。全治8ヶ月の大怪我。ロシアW杯は絶望的に思えました。
それでも齋藤学は諦めませんでした。2018年シーズンの開幕に間に合わせて、大きな結果を残せばW杯メンバーに入り得る。その可能性を信じたのだと思います。
そのためにはマリノスよりもフロンターレの方がずっと好環境でした。監督の交代するマリノスと違い、フロンターレは今シーズンの体制を継続します。加えて、フロンターレはACLの出場権を得ているのでアピールできる試合数にも違いがありました。
つまり、引用ツイートにある「開幕からメンバ発表までの短期間、復帰から数試合で超絶インパクト」を残すために、フロンターレというチームはうってつけだったのです。それはマリノスでは実現できないことでした。そういった状況であればこそ、齋藤学は移籍を決断したのでしょう。
以上のように2つのツイートを手がかりとして、昨日の愚痴に続いて、今日は齋藤学の移籍に関して個人的に感じる同情を書き残しておきました。
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