『けいおん!!』第20話「またまた学園祭!」見直しました!
「またまた学園祭!」感想を少し
※以下、ネタバレあります。
今回が、『けいおん!』シリーズの中で一番好きな回です。
何というか、『スラムダンク』の「先生バスケがしたいです」という三井寿の言葉と一緒で、ライブ後の部室のシーンは、唯やみんなが泣き出すと分かっていても、胸に迫るものがあります。
正直、冷静には見られない物語です。
気が付いたこと、気になったこと
- 前回、さわこ先生が早朝の部室にTシャツを持って来たときに、澪だけは寝たままでした。それが伏線となって、寝ている間に手に「人」「ヒト」と書かれてしまいます。
- あと、生命線も太くされています。唯の「生命線も太くしておきましたぁ」ってセリフは、相変わらずの呑気さです。
- 部室から会場に向かって階段を降りる場面で、CGが使われています。映像技術はよく分かりませんが、珍しい演出だと思いました。
- ライブの一曲目は「ごはんはおかず」です。
- ライブ会場の講堂の入り口で、いちごさんがTシャツを配っています。なんだか好いシーンです。
- メンバー紹介のときに、律があっさりと「それでは次の曲です」とコメントしてます。こういう、はっちゃけているようで、冷静というか客観的な視点を持っているところが彼女の一つの魅力です。きっと律のATフィールドが一番強力です。
- ライブの最後の曲は「U&I」です。
最後に少し
「U&I」を演奏する前に唯が「放課後ティータイムはいつまでも、いつまでも放課後です!」と叫びます。
この言葉は、放課後ティータイムにとって学園祭ライブが一つのピリオドであることを、逆説的に語っています。
上にも書いたライブ後の部室での場面。唯の「ねえねえ、このあと何するぅ」から始まるシークエンスは、「いつまでも放課後ではない」ことを言語化し、再共有するための時間でした。
いつかはその瞬間がくることを知っていたからこそ、唯は「いつまでも放課後です!」と叫んだのです。それは、彼女にとっては叶うことのない、それでも真摯な願いだったのです。
追伸
「U&I」の演奏を、和がしゃがんで聞いていました。頼りなかった幼馴染を「見上げる」和の姿が、唯の現在地を象徴しています。これといった取り柄もなかった唯が、物語の真ん中に立っている姿を、彼女は眩しいと感じていたのだと思います。
それでも、「幸せそうな顔」と見守る視線を忘れないところがまた、和らしく微笑ましいです。
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